付き添い入院中の大人が食べているものNo.1「コンビニ食」…。
短期間なら耐えられても、入院が長くなると飽きてくるし、なにより自分の健康が心配になります。
この記事では、コンビニで買えるもので栄養が偏らないようにする工夫を紹介します。
付き添い入院中の栄養偏りを防止!コンビニで買えるもので工夫する方法
コンビニ食は、ほぼ脂質と糖質でできておりビタミン類・たんぱく質・食物繊維が足りません。
コンビニのいいところである「何でも揃う」を利用して、足りない栄養素を補いましょう!
コンビニで買える栄養がある食べ物【保存が効くもの編】
付き添い入院中は、コンビニにすら行けない日もあります。
そんな時のために、保存が効くものをまとめ買いしておくことをおすすめします。
栄養があって保存が効く食材はこちら
- バナナ
- みかん
- 素焼きナッツ
- さば缶
- フリーズドライ食品
①バナナ
バナナは生活習慣病予防の効果があるといわれているほど栄養満点!
付き添い入院中はバナナだけでも常備しておくことをおすすめします。
バナナに含まれている主な栄養素
- ビタミン
- 食物繊維
- カリウム
- ポリフェノール
- アミノ酸
カリウムは、ナトリウムを排出し体内の塩分を調節する働きがあるため、むくみを防止してくれます。
コンビニ食が続くと塩分ばかり摂っているため浮腫みがち。
バナナは積極的に食べていきたいですね。
抗酸化作用があるポリフェノールも豊富なので、美肌効果も期待できます!
②みかん
ビタミンCたっぷりの温州みかん。
農林水産省の「温州みかんの栄養」によるとがん予防の効果も期待できるそうです。
みかんに含まれている栄養素
- ビタミンC
- βークリプトキサンチン
- 食物繊維(ペクチン)
- カリウム
大きいみかん1つで、1日に必要なビタミンCの約1/3を摂ることができます!
みかん色素のβークリプトキサンチンには、免疫力を高める効果があるので、風邪をひけない付き添い入院中の強い味方になってくれます。
③素焼きナッツ
ナッツは、塩などの味付けがされていない素焼きのものを選びましょう。
素焼きナッツに含まれる栄養素
- ビタミンE
- ビタミンB2
- カルシウム
- カリウム
- 食物繊維
- オメガ3脂肪酸
- オレイン酸
高カロリーな素焼きナッツですが、含まれている脂肪はカラダに良い不飽和脂肪酸です。
食べすぎはよくありませんが、適量なら美肌・悪玉コレステロールを減らしてくれる効果が期待できます!
少しの量でも満足できるよう、一気喰いは避け、ひとつずつゆっくり食べるのがおすすめです。
④さば缶
みそ煮やしょうゆ煮など味付けされたものもありますが、付き添い入院中は、塩分が少ない「水煮」を選びましょう。
さば缶に含まれる栄養素
- たんぱく質
- EPA
- DHA
- カルシウム
- ビタミンD
- 鉄
鯖缶のいいところは、良質なたんぱく質が摂れるところ!
たんぱく質の量と必須アミノ酸がバランスよく含まれているかを示した数値『アミノ酸スコア』。
この『アミノ酸スコア』は0〜100の数値が高いほど良質なたんぱく質だといわれています。
鯖のアミノ酸スコアは「100」!最大値なんです。
また、青魚に含まれているEPA・DHAには、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らしたり、血液をサラサラにする効果があります。
缶詰なら、サバの骨まで食べられるのでカルシウムもしっかり取れますよ。
⑤フリーズドライ食品
フリーズドライ食品は、食材の栄養が損なわれにくいので付き添い入院中のママパパにおすすめです。
フリーズドライとは
- 食品を「凍結」させてから真空下で「乾燥」
- 熱を加えないのでビタミンCが壊れない
- 食材の「味・香り・色」が変化しにくい
コンビニのフリーズドライ食品は、みそ汁・ミネストローネ・中華スープ・雑炊の種類が豊富です。
栄養の偏りが気になるときは、カップ麺よりフリーズドライのスープを選ぶといいでしょう。
コンビニで買える栄養がある食べ物【1〜2日で消費するもの編】
病院のちいさな冷蔵庫では、保存できるものに限りがあります。
コンビニに行けた日には、サラダなどを選んで栄養を摂っていきたいですね。
- カット野菜
- 温泉卵
- サラダチキン
- もずく・めかぶ
- 納豆巻き
- ヨーグルト
①カット野菜
袋入りのカット野菜は安く済むのがメリット。
ただ、食べるためにお皿を用意する手間があるので、それが面倒だという方はカップに入ったサラダを選びましょう。
カット野菜に栄養はあるの?
- 洗浄するときに水溶性ビタミンは溶けだしてしまう
- 水溶性ビタミンとは『ビタミンC/B1/B2』
- ただし溶け出すのは全体の2〜4割程度
カット野菜にもちゃんと栄養があるので積極的に食べていきましょう。
加工する過程で薬品も使用していますが、給食で使う食材にも使用しているものなので「薬品まみれ‥」など心配しすぎなくてもOKです。
②温泉卵
完全栄養食品といわれている卵。
卵のアミノ酸スコアも「100」なので、積極的に食べていきたい食材です。
卵に含まれている栄養素
- たんぱく質
- ビタミンA/B12/D/E
- 鉄
- 葉酸
- レシチン
卵に足りないのはビタミンCと食物繊維だけで、他にはさまざまな栄養が含まれています。
卵のなかでも、栄養の吸収率が最もよいのが「温泉卵」です!
温泉卵はコンビニでも手に入り、生卵よりも食べ応えがあるためおすすめです。
③サラダチキン
鶏胸肉を加熱し味付けしたものがサラダチキン。
低カロリーで高たんぱくなのでダイエット中の人にもおすすめなのが嬉しいところです。
サラダチキンに含まれる栄養
- ビタミンA
- ビタミンB2
- たんぱく質
- 脂質
サラダチキンには食物繊維が含まれていないので、野菜といっしょに食べるようにしましょう。
④もずく・めかぶ
もずくは肌のハリやつやに良い効果があります。
もずく・めかぶに含まれている栄養
- フコダイン
- アルギン酸
- ミネラル(カルシウム・マグネシウム)
- 食物繊維
もずくやめかぶなどの海藻は食物繊維が豊富です!
付き添い入院中に便秘に悩んでいる人にもおすすめ。
もずくに含まれているヨウ素は摂りすぎに注意なので、1日1パックを目安にしてください。
⑤納豆巻き
納豆には、ひとが健康に過ごすために必要な5大栄養素がすべて含まれています。
納豆に含まれている栄養
- 炭水化物
- たんぱく質
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
- ナットウキナーゼ
- イソフラボン
納豆巻きなら箸がなくても食べられて、においも気にならないので病室で食べるにはおすすめです。
ただ、納豆巻きには糖質が多いので、その他のおかずの組み合わせに気をつけてくださいね。
菓子パンといっしょに食べるのはおすすめしません。
⑥ヨーグルト
デザートにも、食事にOKなヨーグルトは付き添い生活のお供に最適です。
ヨーグルトに含まれる栄養
- たんぱく質
- 脂質
- 炭水化物
- カルシウム
- ビタミンA/B
- 乳酸菌
乳酸発酵されているヨーグルトは、牛乳よりも消化吸収がされやすくなっています。
腸内環境を整える乳酸菌とビフィズス菌が含まれているので便秘の解消に効果的です。
食材の組み合わせ
紹介してきた栄養のある食材をうまく組み合わせて、付き添い入院を乗り切りましょう!
たんぱく質とビタミン!
カット野菜+温泉卵+サバ缶
温泉卵とサバ缶で、お腹がいっぱいになります。
サラダを食べるとき用にポン酢・塩こしょう・小分けマヨネーズを常備しておくと、ドレッシングを買わずに済みますよ。
便秘解消に
バナナ+ヨーグルト+素焼きナッツ
バナナと素焼きナッツで、食物繊維を摂って便秘対策を!
病院にいると体を動かす機会が少ないうえ、常に緊張感があるせいで便秘になりやすいです。
深めの皿を用意しておくと食べやすいですよ。
付き添い入院中の飲み物
飲み物で、付き添い入院中の栄養の偏りを防ぐ方法もあります。
- 野菜ジュース(100%)
- 麦茶
- 水
野菜ジュースには食物繊維がほとんど含まれていませんが、加工することで吸収されやすくなっている栄養素もあります!
- β-カロチン
- カリウム
にんじんに多く含まれているβ-カロチンは、生で食べるよりも加工することで吸収しやすくなります。
サラダを食べる余裕のないときは、野菜ジュースでも大丈夫。
少しでも栄養を摂りましょう!
日常で飲むものは麦茶や水など、砂糖が入っていないものを選ぶと糖質を摂りすぎなくて済みます。
付き添い入院中はストレスを感じやすいので甘いものが欲しくなります。
そんなときはプロテインバーは食べてOKというルールにして、制限をかけすぎないようにしましょう!
付き添い入院中の栄養偏り防止!コンビニで買えるもので工夫する方法|まとめ
付き添い入院中は、子どもの治療が最優先で、自分のことは後回しにしてしまいがちです。
なんでも揃うコンビニを利用して、栄養のあるものを選んで親も元気でいきたいですね。
ただコンビニは値段が高いので、家族にスーパーで買ったものを差し入れしてもらうなど、周りに頼って乗り切っていきましょう!